第12回ボルダリング検定がアンダーグラウンドで開催されていたのでその課題を触りに行った。
全体的にクライマーにやらせたいムーブや課題のテーマが明確にあり、自分は何が弱点か、何が得意なのかが割とわかりやすい構成だったと思う。
なので未体験の人は一度やりに行くといいと思う。調べてないけど即日課題解体はされないんじゃないだろうか。
ただロッキーとかのグレーディングに慣らされてると思ったより辛いグレーディングに少し驚く。
とはいえボル検が適性グレードのはずなので、モダンなクライミングジムがグレーディングを易しく設定するのが今のトレンドなのかもしれない(荻パンは辛いけど)。
自分の体感的には5,4,3,2級は辛く感じて1級が若干易しく感じた。
全完したわけじゃないので断定出来ないけど、特に4級のスラブ、2級の強傾斜は辛かったと思う。
1級が易しく感じるのは登れた1級は甘いと思ってしまう先入観という可能性もある。
以下いつもの日記。1級以外も雑に紹介。
メンバーはWさんとPくん。はじめボル検課題はそこそこに、ムーンボードをやるつもりだったがこの日は復旧セット用にホールドがたくさん置かれていて使えなかった。
若干残念だったものの、ボル検1級がどんなものか気になってはいたので5級からアップがてら始める。
5級
流石に5級で落ちることはなかったけれど意外と落としにかかってくる。適当なムーブでやると保持して耐えなくてはいけない感じがあった。
4級
4級はスラブがとにかく合わなくて15分以上打ち続けていたと思う。Pくんもそこそこ打ち込んでいたけれど自分より早く完登。遅れてきたWさんはなんと一撃。なんも難しく感じなかったとか。最終的にWさんのムーブをパクって登った。
これ以外の4級は全部一撃。なんだったんだ。
薄かぶりのオブザベ核心の課題は読みきれず結局一手飛ばしの壊しムーブで登ってしまった。オブザベ能力という評価項目があったらバツだったかもしれない。
マントルの課題もホールドを見落として(しかもでかいハリボテ)必死こいてマントルを返したりした。やっぱりオブザベ力4級落第だなあ。
3級
3級はコーディネーション課題のゴール取りが意外ときもちいいポジションに入れず2回フォール。他の課題は安定して一撃。
3級が一番体が慣れていてパフォーマンスが発揮できるような気がする。
2級
5、4、3級は順番にトライしたけど2級は1級をけっこう打ち込んだ後にトライしたのでヨレて諦めた課題が結構あった。本調子だったらもうちょっと登れたかもしれない。
課題の内容としては、
スラブ課題はスメア系のフットワーク課題。
まっとうにスラブスラブしていて、足が消えるかの如く抜けて落ちる。通常のセットで会ったらフットホールドが真っ黒になってるタイプ。二撃。
薄被りはカチカチ系。でも真っ向ではなくて足置きで結構カバーできる。
カチ能力とフットワークという感じ。一撃。
ルーフ&バルジは真っ向保持とダイナミック系。
ルーフで微妙に悪いホールドからガバへ距離出しとゴール取りがだいぶ遠くて悪かった。ゴール取りまで一度行ったものの、ヨレていて再度トライする気にはならず敗退。
もう一つのルーフ&バルジはキャンパ力が求められた。
でも実際スタートからトライした時は初手をどっちでとるのが正しいのかがよくわからず、結局どっちでやってもヨレていて止められなかった。
むしろキャンパのパートは割と楽だったかもしれない。触っていないけどゴールが結構悪そうだった。敗退。
マントルはカンテを使って体をあげるのは分かったが、その後が全然わからず敗退。
この課題が一番希望がなかったかもしれない。希望がなさすぎてあんまり内容も覚えていない。
1級
3級まではサクっと終わったので、1級は真面目に受験したつもりでトライしてみた。
もちろんオンサイトベルトコンベア形式指定の課題は5分トライ→5分インターバル→5分トライのルールで挑戦した。
スラブ
bloczのminiboardの側面にノーハンドで立ち上がり、細かいジブスに足を伸ばして踏んでからまたminiboardに渡る、スメアリングとエッジング両方の技術を求められるフットワーク1級課題。
どうやら自分はエッジングが苦手らしく、力を込めきれずにフォールを繰り返した。30分近く打ち込んで結局敗退。
岩でもシビアなエッジングはよく求められるし鍛え直した方が良さそう。
ここらへんは靴の性能でカバーできるところでもあるので、頑張って働いて財力を高めるという解決法もある。
薄被り
egripsのバブルラップビッグウェーブから足先行でやや反転、そのままニーバーをきめてコンプレッションでピンチを保持してゴールまで行く課題。ゴールマッチにトウフックの技術も求められる。
足技はへなちょこだけれどコンプレッションは得意なのでニーバーまでは頑張り、コンプレッションは安定して突破。
一番苦手なトウフックは結局出来ず、腿が吊りそうになったの足ピンチで解決。一撃。
薄被りは得意と言ってよさそう。
ルーフ&バルジ
ここはパワー負けしそうだったので数回トライしてやめてしまった。
なのであまり紹介出来ないが、ルーフ部分の振られがかなりパワフルで耐え続けたらヨレる系だと思う。でも終わってから思えばスラブをやめてこっちを狙うべきだったかもしれない。
130度
深いクロスでスーパースターを保持、そこから身投げみたいなダイノ、ゴールでまたダイノ。
ダイノのうまさというか、振られても耐えられるかどうかを聞かれているような内容だった。
こちらはベルトコンベア形式対象の課題。なんとか二撃出来た。
ただのダブルダイノなら結構得意なんだと思う。けれどあとで動画を見たら全然引きつけられずに振られ放題振られてなんとか落ちてないみたいな登り方だったのでここは改善点がありそう。
動画をスクショしてるのでブレブレだけど勘弁してほしい。
マントル課題
こちらもベルトコンベア形式対象の課題。egripsのバブルラップからカチ、gatoのボテ、マントルを越えて悪めのカチ、激悪ポッケ、ゴール。
バブルラップをマッチしなくてはいけなくて、ボルト穴と一緒にピンチして下部は攻略。上部は全部悪いのでgatoをプッシュして体をなるべく高くまで上げたがこれがミスだったようで二進も三進も行かなくなりフォール。足もちゃんと置けていなかった。
完登者の動画を見たらスラブ面のカチをめちゃ保持して体を安定させていたのでカチ力が足りてなかったかもしれない。
そんな感じで結果としては5課題中2完登。検定としては不合格。無念。
2級だけでも持って帰ろうと思っていたのに、ヨレきっていてこれも2完登。不合格。無念。
結局3級クライマーになってしまった。つい1週間前は初段一撃して喜んでいたのに。。
他のメンバーは、Pが5級4級全完。でも3級の課題でtfcc損傷に響く課題があったらしく、敗退。早く治してほしい。
Wさんも4級まで全完。3級は2完だったような気がする。フラットホールドのリバイバルへのコーディネーション課題と2級のスラブ課題を無限にトライしていた。スラブは激打ちの末完登していた。粘り勝ち。
自分の成績は微妙だったけれど全体としてかなり充実したクライミングが出来た。また近場でボル検が開催されたら行ってみたい。