ホームでクマさんに誘われ、9月前半の週末に岩にいくことになった。スーさんも同行。
天気が微妙すぎて場所がなかなか決まらず、スーさんの提案で雨が降る確率が低そうな富士川ボルダーへ。
自分が行くのは初めて。結構古くから登られていたらしい。
新東名つかって車で2時間弱。近い。5時に出発したので7時前につきそうになった。
やけに広い駐車スペースに車を止めて、まずはリベリオンとかがある側へ。
リベリオン(初段)
河原の藪を漕ぐのかと思ったら道路があって普通に河岸まで降りられる。アプローチが良くて大変よろしい。
岩は前日の雨でややしっとり。まあ暑くなるようなので一瞬で乾くでしょう。
ポッケだけは深くて水たまりになってたのでキッチンペーパーで吸い取っておく。
番傘とかもこちら側だけど、この日は増水してて下地が水没中。どんなもんか近づいて見ようとしたクマさん、足を取られ一瞬で水没。
おろしたてのクライミングパンツは登ることなくこの日役目を終えたのであった。
クマさんは着替えをとりに車へ一時退却。とりあえず僕はリベリオンの右側の4級でアップ。
スタートだけ若干の強度系。あとはアンダー持って立ち上がればいいのでかんたん。
僕にしてはめずらしく一撃。素直な課題でいいですね。
クマさんも戻ってきて4級を完登。ナイス。
そのままみんなでリベリオンをトライ。
先に調査してたスーさんいわく離陸から初手が核心でしょうとのこと。
確かに離陸体制に迷う。左足を使いたいけど奥のガバの向きが悪くトウフックがかからない。
結局側面を押し付ける感じのトウにして、右足は近めのエッジを踏む。
左手のガストンは小指まで指4本ちゃんと使ってピンチすると安定感が増す。
グッと持って離陸、ポッケとって寄せて、ガバ棚持って、カチに上がる。最後のリップ取りが案外遠い。
ちょい迷ってスタートに左足上げて正対でロックしたらリップ取れた。めでたくフラッシュ。
久しぶりに初段フラッシュ。かなりエラい。
大満足で夜にインスタにあげたら、同じ日に知り合いが塩原でNever more(二段+)をフラッシュした投稿をしてた。ふざけんな。
程なくしてスーさんも完登。クマさんはかなりいいところまで行ってたけど敗退。
リベリオン直上、トラベリオン
僕はそのままリベリオン直上(初二段)をトライ。こちらはリベリオンで使った右面のガバ棚とカチを限定、左カンテを駆使して登るらしい。
下部は一緒なのでいいけど左カンテのピンチがだいぶ悪い!頑張れば頑張れそうだけど、頑張れない雰囲気だったのでやめた。
下部をルーフ的にトラバースするトラベリオン(二段)に逃げる。
こちらはリベリオン直上と違ってガバ棚は使える。
ルーフは別に難しくないので、じゃあリベリオン直上のほうがムズいじゃんと思った。人によるんですかね。
結局こちらもピンチ保持は必要で、結局そこまで至らずあえなく敗退。というかトライ以前に暑すぎた。
ここは夏は完全にシーズンオフですね。草はボーボーで他の岩は埋もれてたし増水はしてるし東側でずっと日がさしていて日陰はないし、冬にリベンジしたい。
川下りの人たちは対照的に岩の上から飛び込んだりしてて楽しそうだった。
QED(初段)
昼前に暑さに耐えかねて対岸のメインのフェースに移動することにした。
自分的には暑すぎたので風呂でも入りにいって一杯やるでも良かったけど、流石にまだ午前だしね。
アプローチが藪すぎてわからず、右往左往してたら地元民のおばちゃんが「岩登りの人でしょ?こっちから行くんだよ!」と楽なアプローチを教えてくれた。
歴史あるエリアということで地元民の理解度がすごい。とはいえ昔はトラブルもあったみたいなのでちゃんと謙虚に利用したい。
メインフェースということで色々課題はあるみたいだけど、看板ぽいQEDからトライ。
スーさんyoutubeリサーチによると、スタートが人によってまちまちらしい。
やってる人が多いのはshoulderとほぼ同じ位置で離陸、でかいホールドをマッチするとかしてQEDのラインに入るようなスタート。
真下から離陸してしっかり直上もできるけど少数派な感じ。
明らかに真下から離陸するほうが難しく、スーさんとクマさんは左から離陸を選択。
僕はなんとなくライン取りにこだわろうと思って真下から離陸をチョイス。
真下からだと手が高く効きが悪い。初手取りもデッドになってしまう。
困っていたらスーさんが左手を低いところから始める人もいると教えてくれた。確かにこっちのほうが動きやすい。
右足は縦カチホールドがギリ届く位置にあるのでこちらを採用。これで右手出しで初手カチを取ることができた。
それでも初手ができる確率は6割くらい。ムズい。
初手を止めたらでかいホールドをアンダー持ちして、足を上げてスローパーへ。
スローパーも色々持ちどころがありそうだが、実はそうでもない。
右手でとったらマッチするところがなく、あえなくフォール。
再び初手でハマる。
走行してるうちにスーさんクマさんはスローパーに到達、上部のムーブも解決。
そしてスーさんが一番乗りで完登。続いて次のトライでクマさんも完登。
取り残されてしまったので僕も集中してトライ。
初手のデッド、右足を残したいけど下手くそで絶対切れるが、頑張って耐える。
アンダーさして、左足上げてスローパーへ。サイドカチに右手を寄せて、右足を初手のカチまで上げる。
上の棚手前を右でカチって、棚をラップで捉える。これでもう勝ちましたわと思ったら、最後のリップが思った以上にスローパーでびっくりした。
頑張って抑え込んで、無事完登。
三人連続完登でめでたく終わることができた。
真下から始めると初手は悪いけど、それでも初段の範疇かなとは思った。エゴイストよりは少しだけ難しいかなーくらい。
左からはやってないので不明。少し易しめなのかなあと思いつつ、高さも加味して初段なのかも。
shoulder(二段)
みんな登れて満足だったが、まだ14時すぎだったのでshoulderもやることにした。
こちらは最古の二段とも言われている課題。水際カンテとどっちが先かは調べてない。
こちらもスタートがまちまちで、しかも限定があるのに何が限定なのかググってもあんまりハッキリしない。
最古の二段という箔がなければ触ってないだろうなと思いつつ、スタート姿勢を探る。
どうにかして高いガバ足に乗ってスタートしないとできなそうな様子。
youtubeだとうまいこと小さいホールドをコンプレッションしてる人もいれば、凹角をダブルガストンの人もいる。
どれもちゃんとむずい。ここでまたしてもスーさんが、右側からレイバックで乗り込むとめちゃ楽なことを発見。
これでスタートは実質アプローチになった。
中間部のピンチをガストンして凹角に入り込み。上部の何もない垂直の面を抑え込みに行く。
こいつを抑え込んでレイバックの体制に入れれば勝ちらしい雰囲気だけど、何もなさすぎて持てない。
足も悪く、ひたすらパワーで耐えるが、あえなく力尽きる。
何度か試したが結局ここを越えられなかった。
結局普通に敗退。疲れたので16時くらいに撤退。
帰りはアプローチを教えてくれたおばちゃんの店に行った。営業時間外だったけどたまたま入れた。
安くておまけが色々ついてくることで名物みたいな店だったらしい。実際、頼んでもないモロキューが出され、ご飯をつけるか5、6回聞かれ、帰りに乳酸菌飲料をもらった。
昭和の時代そのままみたいな雰囲気でいい店だった。調理の途中、麺を一度調理テーブルに直置きしてたのはかなりオモシロポイントだったけど。
本来は昼しかやってないみたいだけどお立ちよりの際には是非。
帰りは海老名あたりでしっかり渋滞にハマって帰宅。
この日の成果
完登
敗退