11月最初の週末に三峰に行ってきた。
何気に縁がなく今回が初めて。
メンバーは四国のメンバーと同じ。
前日集合してから7時くらいに出発、9時すぎくらいに到着。
展開場所の看板の脇からそこそこ長いアプローチを降りて到着。
早速一輪車からトライ。
一輪車(初段)
言わずと知れた三峰の名課題。
なんとなく超難しそうな印象を持ってたけど、I田くんからは簡単だからすぐ登れるよ〜とそそのかされる。
そんなら一撃したるか〜とノーアップでトライ。
カンテ使っていいの?とか聞きながら結局カンテは勝手に限定して短いスラブを上がってスローパーを抑え、ちっさい左カチを握る。
もう一個上の左カチをとる必要がありそうなので足を探してたらスローパーがすっぽ抜けた。
当然のフラッシュ失敗。まあそんなに一撃する気なかったけど。(負け惜しみ)
その後はスローパーの持ち感がわかって抜けなくなったけど、上の左カチとあまり仲良くなれなくて苦戦、もちゃもちゃしてたらG藤くん完登一番乗り。
こういうシブい系は上手い。さすが。
僕も続く。スローパーのいいところを抑えて、上の左カチは尖ってるところを薬指で保持。ゴリッと握る。握りすぎて穴が開きそうだった。
足を信じて、体を引き上げ、
足を信じて、右をプッシュに返して、
足を信じて、リップを叩く。
落ちた。
リップが超ガバだと思ったら丸めのガバだった。無念。
レストしてからもう一回。今度はスローパーをしっかりめにプッシュしてやさしくデッド。
今度は止まった。マントルを返して、無事完登。めでたし。
続いてすぐ隣の池田カンテもトライ。
池田カンテ(1級)
こちらは本来の三大クラシックという説もある名課題の一本。
1級の基準なのかはわからない。
見た感じ、めちゃ悪い足とスローパー、低い下地でメンタル系っぽい。
みんながトライしている様子を見ると、出だしのカンテをラップ持ちして上がるところからそこそこ悪そう。
僕もトライ。
一輪車と同じような感じでスタート。カンテは使う。
さっきまで右手で持ってたスローパーを今度は左手で。
右手でカンテの淵をラップ。何回か揉んでいい感じの場所を見つけた。
そのまま浮いて、悪い足を踏んで右手送り。逆向きにラップ。
そしたらヒール出来るので左ヒールしてマッチ。
トゥルッとした右足を踏んで右デッド。
終わりかな?と思ったら下からI田くんからもう一回右!と言われたのでほぼキャンパでまたデッド。
スローパーにまたヒールして、マントル。
ちょっと怖いな〜と思ったら、触ったところがさっきの水たまりの淵だった。
だいぶ怖くなったが、信じてマントルを返しきった。
無事フラッシュ。
パワーでどうにかできる系なのでクラシックとされる中では個人的にやりやすめに感じた。
怖さはエイハブも高いのでたぶん同じくらい。
登ったあとはみんなの動画を撮りながら応援、無事みんな登れた。(I田くんはタバコ吸ってただけかも)
この後は涼しいマントルをやろうと思ったが先客がいて、こちらは5人なので割って入るのも悪いと思って奇妙な果実へ。
奇妙な果実(初段)
全く予習してない課題なのでラインを全然知らず、I田くんに教えてもらいながら人柱トライ。
話によるとクラック沿いにちょっと上がって顕著な横ガバに向かってトラバースしていくらしい。
それに従ってスタート。
クラック沿いは2Qとのこと。落ちないけど、意外と悪い。
足はガバ足を踏んで真ん中のラップ出来そうな三角ホールドを狙うが、僕のリーチだと微妙に遠い。
色々中継したり足を上げたりもちゃもちゃやって三角ホールドに到達。
探っていい感じにピンチ出来るところをもって、右ヒールしてマッチ。
左手で良いところを持ちすぎて右手の置きどころがない。
ヒールをトウに変えて踏ん張る。
左手で中継に使った手前のホールドをガストン。これでダブルガストンになるのでトウを解除出来た。
足を上げて、ガバ取り、とここで届かず力尽きた。
超しんどかったけどいいところまで行けた。
しんどすぎて皆からは絶対正解ムーブじゃない扱いされた。僕もそう思う。
休憩と小出しのトライをしながら皆が僕のムーブ改善案を色々試すのを応援。
おかげで最初にホールドを何度も持ち変えるシークエンスとか、めちゃ中継するのとかダブルガストンとかが改善されて大分楽になった。
でも横ガバ取りが上手くできない。
斜めカチを踏んでめちゃ引き付けるムーブで失敗したので、下の水平カチを踏んでデッド、振られるのをすぐさま右ガストンからサイドプルに持ち変えるコーディネーションぎみのシークエンスを考案。
2、3回目くらいで成功。
でもその後をよく考えてなかった。
チョーク跡も全く残ってないので適当に出すもなんか違う感じ。
左手が全くレスト出来なくてヨレ落ち。無念。
でもスッとガバ取りも出来たのですぐ再現して上部もやれるだろうとひとまず休憩。
ところがこのあと小一時間粘るも一度もコーディネーションが成功せず……。
再現性の低いムーブに頼った結果敗退となった。
みんなもこの課題は無理そうにしてたので撤退。
次に何やるか迷ったが、I田くん偵察によるといつも下地が水没してる鉄骨の岩がトライ出来そうということで、そちらに移動。
鉄筋(二段)
話によるとかなりパワー系ということで僕なら得意系だろうということでワンチャン期待。
内容は、結構な傾斜でアンダーからアンダーピンチ、フックして耐えてゴリッとカチるみたいな感じ。
たしかに好き系な雰囲気がある。
実際トライしてみると、スタートから初手が既に結構つらい。
死にそうになりながらデッドして、止まらず。無事フラッシュ失敗。
2回目くらいでどうにか止められた。
そこからの手にトゥは手が邪魔でうまく行かない。
バラシでトウフックをかけて右手カチを取りに行くが、ここもさらにパワフル。
このパートだけで3回くらいかけてギリ出来そうな雰囲気。。
とりあえず上部も確認、右手にヒして、ヒールが抜けないことを信じて出す感じ。
上部は数回で解決しそうな気配を感じたので、手にトウのところの解決を試みる。
スタートのアンダーを左手で持っていたところに右手を持ってくると手にトウできた。
が、じゃあどうやって右手寄せてその体勢作るんだとなり、却下。
右手をもうちょい悪い奥にしたり色々やったが結局できず。無念。
良いムーブが思いついたら再挑戦したい。
ペタシをトライしていた組はさっさと完登していたので、僕らも諦めて再び移動。
最後は春と修羅へ。
春と修羅(初段)
地味にずっとやってみたかった課題。中間の棚取りがすでに高度感ありそうでかっこいい。
I田くんとH部くんは過去に完登ずみとのこと。
H部くんは再登チャレンジするみたいなのでみんなでトライ。
いざやってみると、意外と離陸が高い。下地変化しやすいらしいので今は低めなのかも。
なんかモヤッとした右カチとちっさい左手カチで離陸。足もちょっとトゥルっとしてる。
クロスで斜めのホールドをとったが、かなり吹っ飛ばされそうで怖い。ギリ吹っ飛ばなかったが普通に持ちきれず落下。
たしかG藤くんは吹っ飛んでた。怪我なくて何より。
ヤダな〜と思ってたらH部くんはスッと棚取り手前のカチにクロスで飛ばして吹っ飛びそうパートを省略。
でかいとズルいな〜と思ってたが、僕でも普通に届く高さ。
これで吹っ飛びそうなパートは省略できるので、安心して足上げからの棚取り。
見た目はかなり外径してて悪そう。
意を決して出ると、花崗岩かってくらいフリクションが良く、バッチリ止まる。
そこからの足上げとプッシュがかなり怖い。
I田くんたちデカい組はそのままリップにドンで届くらしい。
一応僕も真似してみる。が、普通に届かない。。。
リップ手前の縦カチを中継してリップにドンしたがやっぱり届かず落下。
結構高かったけどマットも一杯敷いてたので案外落ちても問題ない。
翌日首が痛いみたいなこともなかった。
その後は右カチを持って左だしとか、足の位置を変えてみたり、左手で右カチを狙ったり、試行錯誤。
しかしどれもしっくり来ず。
結局最初の縦カチを中継してリップにデッドする方針に落ち着く。
足怖い問題は膝をちょっと内側に倒して少し沈むとなんとか出られることがわかった。
ほぼ無意識にそうやったトライで完登。
手も足もどっちも抜けそうでかなり緊張した。
登れて安心と思いきや、マントルの後も濡れた葉っぱが積もっててこけそうで怖い。下降はチムニーになっててここも怖い。
棚取り以降降りてくるまでずっと怖かった。
怖かったけど憧れていた課題だし、満足感のある課題でよかった。
最後はH部くんの激撃ちを応援、どのトライでも登れててもおかしくなかったけどなぜかリップが止まらず、日が暮れてしまったので撤収。
晩ご飯はみんなで回転寿司に立ち寄って帰宅。
まとめ
完登
- 一輪車(初段)
- 池田カンテ(1級)
- 春と修羅(初段)
敗退
- 奇妙な果実(初段)
- 鉄筋(二段)
結構色々打ったとはいえ、ここ数ヶ月は初段は撃てば登れるという感じだったので奇妙な果実の敗退は悔しい。。。
みんなを待たせて本気トライしたのに登れなかったので今度は正攻法なトライで登りたい。