もう年を越してしまったけど、一年の終わりにがっつり登り納めがしたかったので御岳に行ってきた。
普通の仕事納めよりちょい早いので今回はソロ。
前日、安定の寝付けなさで開き直って4時前に寝るのを諦めて出発。
6時頃に到着、そのまま駐車場で10時ちょっと前まで寝た。
寝不足で運転する不安さで緊張して眠れなくなってる気がする。
現地に着いていれば不安が軽減されるので車中泊環境を整えて前日入りする方が良いかも。
今回はあんまり環境を整えたわけじゃないので睡眠の質はお世辞にも良くなかったけど一日中活動できたのでOK。
そして今回のターゲットは私の家(二段)
というわけで起きてすぐたもと岩へ向かう。
たもと岩
2019年の台風でなくなった御岳小橋のたもとにある岩なのでたもと岩。
ここの課題に取り付くのはまだ橋があった2019年の夏以来。
当時、初めての二段に私の家を狙ったが、確か先に登っておいた私の見栄パートが出来なくなって敗退した記憶がある。
その時の動画は何も残してないのでまた全部のムーブ解析からスタート。
まずは私の見栄(1級)の再登から。
私の見栄(1級)
こちらは私の家の後半パート、スラブ面の端から端までトラバースする課題。
ライン取りがめちゃざっくりしていて、下ルートと上ルートがあるらしい。
前にどっちで登ったかは覚えてないけど、下ルートの方が足が良いらしいのでスラブ苦手な自分に相性が良さそうと思い、こちらをチョイス。
離陸、ここだけ傾斜の末端でもあるのでパワー系。
左足で掻き込んでカチ、カチと送る。
送ってから左半身だけで立ち込んで上のクラック状カチをガストンで取る。
ここまではスムーズ。
そこからの足が案外狭くてフォール。
初手カチにインサイドエッジで乗りたいけど狭すぎてアウトサイドエッジになってしまう。
色々考えて、アウトサイドエッジのままもう一歩左足を上げて、その後初手カチをアウトサイドエッジに乗せ直す方法がしっくりきた。
ここから下ルートの場合、地面スレスレのガバカチに向かうのだが、どうやって降りたらいいかわからない。
ここも色々試して、クラック状カチを左ガストンで引いて、右手は少し下の水平カチを抑えて降りると安定することを発見。
あとは細かいカチを親指で抑えたりしてバランスをとりつつ、足クロスでガバカチへ。
ここまできたら後はウイニングラン。
2,3回で再登できると思ってたら普通に40分くらいかかった。
↓登った動画
バッチリ動画にも残したのでいざ本命、私の家をトライ。
私の家(二段)
こちらは初登時にスタートで使ってたフレークがなくなったとかでスタートの仕方がいくつかあるらしい。
今回はトポに載ってたアンダーからスタートするパターンを選択。
ネットで見たやつだとガチャガチャしたカチにデッドしてるし、スタートも持ちやすいところが狭い。
そこが難しそうだな〜と思って色々やり方を考えたが、いざスタートしてみると、ガチャカチまで距離を出す必要はなく、手前のガバスローパーに届けば色々動けそう。
ガバスローパーを持って、両足を送って、アンダーポケットにデッド、止まったけど痛くて降りてしまった。
でもこのムーブで問題なく解決できそう。
アンダーポケットは以前ギリギリ止めた覚えがあるので、この辺はちょっと強くなってるかも。
次のトライでポッケへの寄せは問題なく解決。左足をトウとかして挟むと少し楽だった。
そこからヒールしなおして、ポッケの横のガバカチをもって、ポッケに寄せたら私の見栄に合流。
ここからはもうやったから楽勝でしょーと思ったけど、寒いので手が悴んで保持感がちょっとわかりにくい。
ヨレも感じて焦った結果、足を下ろすところで落ちてしまった。
だいぶ辛かったが、20分くらいレストして再挑戦、しかしまたしても足を下ろしたところから足クロスでおりるところでフォール。
心が折れそうだったが、あまり来ない場所なので気持ちをなんとか保つ。
メンタル を整える分を含めて30分くらいのレストをした後にどうにか完登。
ムーブをちゃんと固めて、落ち着いていれば大丈夫だった。めでたし。
↓登った動画
少し休んで、まだ昼過ぎだったので近くの日陰岩へ移動。
彩雨(初段)
いつもやりたいと思いつつ、下地の悪さで手が出せなかった課題。
今回も朝は誰もいなかったが、昼ごろには人がいたので便乗させていただく。
webザベはしてないので先にやってる人に倣う。
先客が立ってスタートしてるので真似して、アンダーとガチャったカチでスタート。
左足をめちゃ上げて右上のサイドアンダーを取って、踏み換えてリップ。
3回くらいで攻略。お買い得だったなーとか思いつつトポを見たらSDマークがある。
youtubeで登った人の動画を見るとたしかに座ってスタートしている。
というわけで登り直し。ちょっとムキになって可能な限り下からスタート。
そしたらちゃんと初手がとれない。結構凹む。
少し考えて、一般的な左手のスタートホールドなら左下のガバ足をヒールして取れることを発見。
これにて低い部分は解決。
しかしこの一手追加でポジションが微妙に変わってしまうのか、水平ガチャカチマッチができない。
クロスマッチしようと思ったけどなんかポジションが安定しない。
しばらく試しても無理そうだったので、普通にマッチに変更したけど、これも悪くてガッツリすっぽ抜けて意気消沈。
もう結構ヨレてきていて、敗退色濃厚になる。
でも初段ガチ敗退は辛いなーとか、年内ラスト岩敗退かーとか考えてたら頑張る気が出てきた。
その後、マッチするカチの段差になってる縦の部分がインカットしているところを発見。
そこを左手で持てばなんとかなりそう。いざトライ。
離陸から初手、ポジションがキモいけど慣れればそこまで難しくない。
通常スタートから、右手取り。左ヒールを残してるのでちょい遠くなる。
じわじわ右手を送り、マッチ。左人差し指をねじ込んで、カチへデッド。このパートも何度か落ちてるけど耐えられた。
そのままサイドアンダーに寄せて、立ってスタートしたところに合流。
もう落ちたくなさすぎたので背中を痛めそうになりながら足上げ、アンダーに上げて、踏み換え。
気合でリップにデッド。止まった。
ひいこら言いながらマントルを返して、無事完登。
私の家より全然ギリギリのクライミング だった。
でも限界のトライで一年の登りを締めくくることができた。めでたし。
降りてきて、そのまま10分くらい座り込んで動けず。ここまで頑張ったのも久しぶりかも。
↓登った動画
まだ16時にもなってなかったがもう何も登れないと思ったので帰宅。
帰りは寄り道したり道を間違えたり渋滞にハマったりでなんだかんだ20時前に帰宅。
いい登り納めが出来た。
成果
- 私の見栄(1級)再登
- 私の家(二段)
- 彩雨(初段)