例年blocは自分の中で恒例イベントとなっているので今年も参戦してきた。
クラスはマスター。いつも一緒に登る仲間も誘ったら参加してくれた。Oさん、Hくんはエントリークラス。Wさんはミドルクラス。
マスタークラスはお昼から予選開始だったけどエントリークラスの二人を応援するために早起き。...したかったけれど普通に寝坊。起床核心敗退。
ミドルクラス前半の最中くらいに会場入り。オブザベとアップのためにいつも結構早く会場にはいくようにしているけれど、今回は人が多くて壁の近くには行けなかったので遠目に見える課題だけオブザベしてのんびり過ごす。
Wさんがミドルクラス後半組だったので開始30分くらい動画とか写真を取りながら応援。正直これだけでも結構楽しい。
マスター予選開始30分くらいまえからのんびりアップ開始。Be bornは2階にmoon boardがあってかなり良いアップができる。
アップ中に気づいたことだけれど、今回、自分はソールがめちゃくちゃ減ってヘタったVSRとそこまで履いてないVSの二足を持って行ったのだが、悪いボテ足はVSRの方が乗れることがわかった。柔めのシューズと固めのシューズで得意な点の違いはわかっていたけれど、ソールがなくても柔らかいシューズの方がフラットな足置きは強いらしい。今後の靴選びの参考にしたい。
10分前くらいまでmoon boardで遊んでから予選スタート。
最初は人がいなかった薄被りの3番の課題をトライ。だけどスタート足を見落として失敗。もう一度トライしたけど初手のランジを止め損ねて失敗。
いったん諦めることにした。
隣の凹角とカンテの4番をトライ。向きの悪いスローパーが連続していた課題だったけれど、たまたまビス穴に指がかかってうまく保持することが出来て、無事完登。
次はスラブの1番の課題。レイバックで立ってガバ二つ渡って足上げ、悪いカチで引き寄せて右手を送り、ゴール。多分これが一番簡単な課題だった。無事完登。 次は多面壁の5番。遠いガストンからクロスでスローパー保持、その体勢のまま足を送ってアンダー持ってまっすぐランジ。アンダーはガバだったのにランジのためにふりかぶりすぎて2回すっぽ抜けて落ちた。ちょっとキレた。ふりかぶりを抑えて飛んで、ランジは問題なく止められた。抜けなきゃ一撃だったのに。
次は120度くらいの傾斜の6番。カチ、ピンチマッチ、ガバピンチ、遠いカチをとって振られに耐えて、オープン、ガバピンチにヒールしてオープン、ゴール。遠いカチが見えなくて一度はずしてフォールした。ここらへんはオブザベでカバーできる部分。それと左ヒールの時に右の踏んでる足両方いっぺんに抜けてフォールした。傾斜でソールの無いVSRは限界のようだったのでここでシューズをVSに変更。このあとは一度も足は抜けなかった。でもこのパートはヒールの位置と向きが微妙に悪く、カチで体を引き上げた状態でこのヒールの良いポジションを探る必要があって腕がヨレる。3か4撃くらい。
次は同じくらいの傾斜の8番。半月型のラップホールドが3連ちゃん。ラップしたりピンチしたりラップを返したり、こねこねしながらトラバースして玉型スローパーをピンチる。二手目取りのラップが見た目より悪く、保持を頑張るよりも悪めのカンテにトウ気味にスメアを貼るところがポイント。そこからさらに奥のスローパーに送り、今度は薄カチ2連ちゃん。最後はガバピンチ。玉型スローパーのピンチがめちゃくちゃヨレる。ヨレるしカチ取りの足が地味にシビア。5トライ以上したと思う。
次はスラブの2番。ガバから撃狭スロットのカチにランジ。飛んだ瞬間にスタートに左足をかけて右手、左足の2点で耐える。最後は広めのスロットのカチを止めて終わり。初手のスロットが狭すぎて繊細に跳んでいたけど、思い切って跳んでガッチリ刺して耐える、が正解だった。めちゃくちゃ打ち込んでどうにか完登。
最後は150度くらいの傾斜の7番。アンダーから少し丸みがかったピンチ、オープンガバにランジ、クロスでカチ、ボテをラップしてまたランジ、ゴール。 ピンチが悪くてオープンガバにランジが止まらない。仕方ないから片手で耐えようかと思ったけど流石に厳しく、PD9を指先に塗って跳んだらようやく止まった。叫ぶよりPD9の方が効果ある。次のラップボテに手が届かない。そもそもここまでで結構腕がパンプしていて、手首から肘まで全部張っていた。むしろこれでフルパワー出せていることに少しびっくりした。結局最後までゴール出来ず、時間切れ。
結果は7完登8ゾーン。流石に決勝出れるかと思ったら全完がボーダーラインで予選落ち。
他のメンバーも決勝には出れず、昼過ぎで今年のbloc初戦は終了。
午後はベーキャンでもりもり登って夕食に焼肉食べて終わった。次はunderground戦。頑張っていきたい。
おまけ
自分がよくやるコンペの戦略とか。
トライする課題を頻繁に変える
コンペ中触らない課題が無いようにころころトライする課題を変更するようにしている。
たまに明らかに登らせる気が無い課題があっても空いていればとりあえずトライするし、惜しいトライをしても序盤ならスッと違う課題に並んだりもする。
その方が簡単だったのに見た目で判断してトライし損ねるということが発生しなくて済む。
逆に難しそうに見えて意外と打ち込めばできる課題だったとしても列が少ないうちに触ることができればその事実に早い段階で気づくことができる。
明らかに簡単な課題は最初は触らない
いつでも登れるのである程度疲れたタイミングに残すことが多い。
結構簡単な課題はみんなが並んで難しい課題がスカスカになりがちだけど、参加しているクラスで上位が狙えるレベルなら難しい課題も打ち込めば登れるはず。
コンペ後半に簡単な課題がスカスカになって難しい課題が混雑して打ち込めない。となるともったいないので序盤でも一回は難しい課題に挑戦するようにしている。
普段のトレーニングでマシンガントライをする
ヨレても大丈夫なように日頃からマシンガントライしてボルダー持久力を鍛えるようにしている。
マシンガントライでボルダー持久力を高めると以下のようなメリットがある。
- セッション方式やオンサイトベルトコンベア方式のような自分のペースで登れない多くのコンペで最大に近いパフォーマンスを発揮できる。
- マシンガントライに慣れると仕事終わりの少ないクライミング時間でもたくさん登れる。
- 外岩の難しい課題でも何回もトライして練習できる。
- (外岩は特に)休んでいる間に体が冷えるのを避けられる。
でもマシンガントライしすぎると他の人にウザがられる(ような気がする)のでジムが混んでいる時は気を付けないといけない。
あとは強そうな人を見つけたらその人の登りはよく見ておくとか、オブザベのタイミングでスタートポジションのチェックは必ずしておくとか。
マシンガントライはコンペ以外でも結構恩恵を感じているのでコンペティター以外にもお勧めしたい。