令和天皇誕生日が火曜日だったので、間の月曜日を有給にして城ヶ崎のボルダーをやりにいった。
メンバーはNくん、Wさん、Gくん、Hくん。
Wさんは山椒魚を倒しに、GくんHくんは文殊を登ってRPを初段にあげるのが目標。自分とNくんはそれについていった感じ。
始発でGくんのいる駅に集合し、Gくんが出してくれた車にマットを詰めて出発。
平日だったので道中の高速は通勤の車で意外と混んでいた。9時半くらいに現地到着。都心から3時間くらいかな。
モンスターマン(初段)、モンスターママ(二段)
まずはフナムシロックのモンスターマンからスタート。
Wさんは山椒魚に全力を注ぐつもりだそうで、ここでは完全サポート。Gくんも撮影係、Hくんも少し触っていたけれど応援か昼寝で文殊に備えていた。
Nくんと先客の方と三人でセッション。
二手目のガバポッケが見た目よりも悪く、ここで何度か落とされる。
モンスターママの方のスタート横に足を置きやすそうな窪みがあって、実際ここにソールのゴムの跡がけっこうついていたけど、自分とNくんはスタートにベタっと乗る方が安定していた。
アンダーを左手で持って体勢を整えて、ガバカチ取り。ランジだと思って最初は思い切り足を切って耐えて悪い悪い言ってたけど、練習したら普通に足は残せた。
後半パートはリップ手前が思ったより悪くて苦戦したけど、Wさんにカチの位置を教えてもらって無事完登。下部のジムっぽさ、後ろの岩も相まって意外とちょっと悪いマントルがスリリングで良い課題だった。 そのままシットダウンスタート版のモンスターママにトライ。
初手取りに苦戦していたが、スタートポジションを探っていると、右足を岩の下に突っ込んでヒールをひっかけるムーブを発見した。
スタートの持ちどころはNくんが見つけてくれて、見た目より少し左側がフラットなカチになっていることがわかった。このムーブで初手はかなり安定して取ることが出来た。
日本ボルダリングエリア下巻にはモンスターマンのスタートへのマッチが悪いと書かれていたが、個人的にはここは特に難しく感じなかった。
それと、当日、自分はトポを持っていき忘れていたしWebザベもしていなかったのでパワーでゴリ押したけど、普通は初手にヒールトウをかけてポッケ取りするらしかった。
後日youtubeで完登動画を見て知った。知ってたらもっとトライ数減らせたかもしれない。
後半パートはモンスターマンと同じなので安定して完登。体感的にはSDでもグレードに変化は感じなかったけど、ジムっぽい方が得意だしマッチに苦労しなかったので相性がよかっただけかもしれない。
そのあとはNくんを応援しつつ、モンスターマンマミーア(三段)をトライ。でもトラバースの入り口から意味不明。後半パートもフットホールドが乏しすぎてダメ。結局あまり打ち込まずにNくんの応援にシフトした。
あとで調べたけれど、インスタにもyoutubeにもモンスターマンマミーアの動画は上がっていなかったので難しい三段なのかも。
Nくんは二手目のポッケ取りがどうしても安定せず、お昼になったタイミングでタイムアップ。先客の方にも挨拶して、文殊の岩へ向かう。
文殊(初段)
モンスターマンの岩から文殊の岩へ移動して、とりあえず昼食。このあたりは海もすごく綺麗だし岸壁になっていてロケーションも良い。天気もよかったしとても居心地がよかった。
オブザベもそこそこにみんなのトライを応援しながら写真を撮ったりあたりを散策して時間を過ごした。
良い感じに休んだところでセッションに合流。Nくんは一瞬で完登。さすが。
自分もトライしてみたけれど、スタートにヒールする部分が少し悪く、すっぽ抜けてフォールしてしまった。
しばらくWさんによるHくんGくんへの初段指南を見ながらまったり応援。
Hくんは数回Wさんにヒールのコツを教えてもらって見事完登!リップのマッチの時にねじ込んだ右足のヒールトウがテクい良いトライだった。
初段クライマー誕生の瞬間に立ち会うことが出来た。
Hくんの完登の流れに乗って自分も再度トライ。今度は右足をきちんとスメアで押し付けていたのでヒールが抜けることはなく、アンダーを取ることが出来た。意外と自分のムーブだとパワーが必要で緊張感のあるデッドだったが、アンダー保持のあとはリップのガバを持って体を引き揚げ、マントリング。この辺は得意なので安心して進むことが出来た。
で、無事完登。
後半はGくんのトライをみんなで応援。14時手前くらいですごく惜しいトライがあったものの、マットに結構擦っていたのでトライ続行。
しかしずっとルーフだったのでヨレて敗退。再戦を誓う。
相当悔しかったらしく、運転の妨げになるということで帰りの車では文殊というワードは禁止された。笑
14時半で区切る予定だったので、そのあとはジャクソンボルダーへ。
山椒魚(初段)、オオサンショウウオ(初/二段)
この日最後のエリアはWさんの宿敵、ジャクソンボルダーの山椒魚。
Wさん、山椒魚は4日目。山椒魚のためのトレーニングを重ね、この日は山椒魚のためにほぼ全く登らない徹底ぶり。
Gくんも以前来たことがあるそうなので、まずは二人のトライを見学。
初手の後トウを左側にかけて安定させてからバルジを抜けるらしい。なるほどね。やってみる。と、全然トウがかからない。絶望的にかかる気配がない。
トウフックど下手を自負しているので、トウラバーがごついインスティンクトVSかVSRばっかり履いてるのにこの有様。センスゼロ。
そんな感じで苦しんでいるのを横目に、 Nくんは颯爽と完登。この男、カチを持たせたら無敵。
Wさんは途中かなり惜しいトライがあったけれどマットに着地してしまい、失敗。日が陰って寒いのにどんどん薄着になっていてトライを続けていた。
Hくんはバルジ抜けたあとのカチカチパートですっぽ抜けて手首を負傷。結構範囲が広かったらしく、萎えていた。わかる。
Gくんもトウがかからず履いているアレオンに悪態をついていた。インスティンクトを勧めたけど、目の前で全然かかっていないのを見せていたので説得力なかったかもしれない。
そんな感じでずっと地面スレスレのところでジタバタしていたが、手前部分の凹んだところならなんとかヒールがかかることが判明。自分だけヒールムーブでバルジ抜けを解決。中間の左手送りは上げた右足が微妙に悪く、抜けるのが嫌だったのでキャンパで解決。パワームーブの多い日だ。
上部が思いの外悪かったものの、左手を垂直に立ててプッシュし、強引にマントル。無事完登。
残りの時間はWさんの応援とオオサンショウウオのトライをすることにした。
Nくんが富戸の春のリップ手前にあるガストンを発見したけれど、これで固めるとギリギリ届かない。結局ガストンはするけど中継程度にとどめて、デッドで解決することにした。
Nくんは苦戦していたものの下部はかなり安定していて、無事完登。なぜトウがかかるのか不思議でしょうがなかった。
自分はというと、山椒魚ではガッチリかかっていたヒールがどうかかっていたかわからなくなってしまい、下部で再びジタバタする羽目に。
しばらくジタバタしていると、たまたま良い感じにかかるトライがあり、そのままリップ取りまで登ることが出来たが、まさかのヨレて右手がすっぽ抜けてフォール。思い切り抜けたわりに後ろへはあまり吹っ飛ばなかったのでマットの上に落ちることが出来た。よかった。
でも結局これが最高高度を出せたトライで、そのあとはまたずっと下部でヒール抜け地獄が続いた。足技を磨いた方が良いかもしれない。
Wさんはというと、上着を脱ぎ、上裸になり、最後は防寒用のインナーズボンみたいなやつ一丁になって登っていたがヨレてしまい敗退。めちゃくちゃ悔しがっていた。
日も暮れてしまったので、近隣の温泉に入り、夕食にどでかい海鮮丼を食べて帰宅。
食べたのは伊豆高原ビールと漁師めしの、漁師の漬け丼というやつ。
成果と城ヶ崎について
なんだかんだ自分はちゃっかりと、モンスターマン、モンスターママ、文殊、山椒魚と結構な成果をあげることができた。
城ヶ崎は安山岩のジムのホールドによく似たフリクションと、海風によって侵食された顕著なホールドで(めちゃくちゃ深いポッケとかリングまである)、限りなくジムっぽいクライミングができる外岩だと思う。
都心からは頑張れば電車でも行くことができるらしいし、冬でも暖かいし、ロケーションもいいのでボルダーももっと流行りそうな気がするけど、もっぱらクラックエリアとして栄えているみたいだし、ボルダラーとしては穴場な感じでそれはそれでいいエリアだった。