お登りさん日記

ほぼ岩の記録。課題のネタバレはがっつりするので悪しからず。

四国トリップ2022 4日目

楽しかった四国旅行も最終日。

前日夜更かししてしまったが頑張って早めに起床。

最終日も3日目につづいて物部。

平日のためか道中結構道が混んでいて、10時くらいに現地到着。

途中でご当地チェーンの弁当屋でチキン南蛮弁当を購入。

お昼の弁当に食べるつもりだったけどアプローチに持ち歩くのがめんどくさくなったので駐車場で食べてから出発。

チキン南蛮弁当。ご当地間はあまりないけどおいしい。

秘境エリア

最終日はI田くんおすすめの秘境エリア。

ミス・ブラニューデイとShape Shifterがお目当て。

道路の上からShape Shifterは見えるけどどうやって降りれば良いかわからない。

適当にうろうろして、駐車場近くの橋のたもとから降りることにした。

そこそこ険しいアプローチを頑張ってこなす。

道中もでかい岩、トライできそうだけど放置されてる岩があり、四国のポテンシャルを改めて感じる。

10mをゆうに越える巨岩もあったが、ボルトが打たれた様子もなく、誰にも登られていない様子。

上流にとことこ歩いてミス・ブラニューデイとかがある岩に到着。

左のでかい岩がミス・ブラニューデイのある岩。すばらしい景観。

結構なデカさにテンションが上がったが、上に乗ってる土から水がかなり染み出している。

しかも下地は増水したのか、ほぼ川。水ポチャまったなし。

これにはみんなもテンションが下がっていたのでここは一旦諦めて、周辺を少し散策してからShape Shifterがある岩に移動。

アプローチ中にあった、なぜ滑り落ちないのか謎な岩

巨岩の間をぬって少し上流に行くと、居心地のいい平らな岩があるところに出る。

振り返るとShape Shifter、目の前の滝の下には下地がなくなってしまったリュウグウノツカイがあった。

左の岩がリュウグウノツカイ。完全に水上課題になってしまっている。

周囲の岩のでかさに圧倒されつつも、無二の景色を堪能して近くの水上トラバース出来そうな岩でアップ。

着替えなんてないので落ちたらアウトだが、ガバだらけなので快適なクライミング

H部くんとI田くんはなぜかパンイチになって川に入っていた。

10月の冷たい川に入るとかよくやるわと思ったが、雨の中ハイボルのマントルに突っ込む僕が人のことなんて言えたものではない。

ひとしきり遊んで、本命のShape Shifterをトライ。

Shape Shifter (初段)

この岩は3級のもう一本のライン含めてメンタル核心マーク(たぶん)がつけられていて、たしかにでかいし岩がごろごろしていて下地も悪い。

ひとまず僕とI田くんがトライ。

下の方はガバが続いているが、傾斜強めなのでヨレないうちにキビキビ高度を上げる。

中盤のガバ棚から遠い距離出しするパートがあり、先のホールドは向きが悪く厚みのあるガバなのでちょっと悪い。

この右手が厚みがあって嫌。そこそこ高いのでけっこう怖い。

どうやらここが核心の様子。

オブザベでイメージしたより遠くてけっこうデッドしても届かなかった。

しかもこの高さまで来るとせり出した後ろの岩に変な体勢で落ちそうで緊張する。

バラしで色々ムーブを試し、ガバ棚の末端にある薄いガバを左手で持てば一番距離が稼げることがわかった。

でも厚みのあるガバはピンチしないと保持出来ないので、すっぽ抜けないか不安になる。

ここは何度かバラしたが、頑張って保持して足をあげるしかなさそう。

やってるうちにこのパートにビビッてしまい、だんだんやる気がなくなってしまった。

I田くんも徐々にモチベーションが下がってきている様子。

なんだか諦めムードもただよっていたが、わざわざこんな遠くまでクライミングしに来て、能力的には絶対登れる課題を登らずに帰るも悔しかったので気持ちを切り替える。

深呼吸。集中して繋げトライ。

離陸してすぐヒール。クロスでななめのガバをとってガストン。

足を上げて上の段のガバに出てトラバースする。

このあたりは傾斜も強いがスムーズにすすめてまだヨレていない。

下部から中盤にかけてのパート。キビキビ進む。

ガバ棚の端まで来たらクロスで薄いカチを持って、遠いサイドガバにデッド。

ブラインドだけど外さなかった。

抜けないことを信じて足上げ、ビクトリーガバを持って、マントル

ビクトリーガバ以降はマントルもそんなに悪くない。

メンタルを完全にコントロールして登ることが出来た。後悔しない良いトライが出来た。大満足の登り。

I田くんも続いたが、やはりメンタル核心が越えられず。4日目ということもあり疲労していた要素もあると思う。

H部くんはどこかの水上スラブの4級をトライしてちゃんと水ポチャしつつ登ったそうな。めちゃエンジョイしてるな。

みんなやる課題がなくなったけど、飛行機の時間までまだ少し余裕があったのでエリアを移動。

前日に続いてうずまきエリアへ。

うずまきエリア

四国最後の岩はドワーフとかがある岩。

ドワーフ(初段)はけっこう登りやすい初段らしい。

僕と既に完登ずみのI田くん以外がトライ。

いい感じのセッションが開催され、無事みんな完登。(たぶん)

四国のクライミングをいい感じに締めくくった。

僕はあえてグリム(二段)からトライ。

トライ可能な時間は1時間半くらい。あまり時間がない。

スタートはドワーフと同じ。左の顕著な狭いポッケを持ってドワーフの初手。

この狭いポッケが狭すぎて十分に指が入らない。第一関節が入るくらい。

どうにかねじ込んで初手に出るけど、確率が悪い。

これは帰ってから気づいたことだけど、普通にドワーフの初手を持ってから上部に入れば良かったようだ。

初手。悪いし面白いけど、こんなことする必要はなかった。

オブザベ力というか、それでいいのか?という感じもしたけど、ラインはズレてないしそれはそうか。

何度か練習して、一度だけ止められたが、いいところには入ってなくて上には出れず。

中盤の練習も同時進行。こっちはかかりのいいカチが並んでいるのでそこまで問題はなさそう。

垂壁にかかりの良いカチが並んでいて良い感じ。

と言いつつ、一度したから繋げようとしたら中盤パートで普通に抜けて猫パンした。

あとはマントル。I田くんリサーチによると、前はこのマントルが悪くて敗退したそうな。

I田くんは割とマントルで苦戦しがちなのでまあ大丈夫でしょ〜wと思ってたが、リップの後がかなり悪い。

頑張って奥のホールドをとりにいくけど、その後が続かない。

いろいろ試して、左側にヒールするのが一番可能性が高そうだった。

これでも可能性が高そうというだけで一発ではできず。

ここまで解決した時点で残り時間15分くらい。

飛行機に遅れるわけには行かないのでバラせてないけど繋げトライ開始。と同時にラストトライ。

スタート、足が微妙に悪いけど集中して力を込める。

初手の穴もギッチリ指を突っ込んで、ドワーフの初手。

すっぽ抜けないよう耐えて、 中盤のカチにデッド。下から来るとそこそこきつい。

2手目取り。かかると信じてデッドした。

落ちれないのでがむしゃらに左デッド。足が切れたけど頑張って耐える。

がんばっている。

ようやくリップ。ここはガバなので安心。そこからマントル

ヒールして奥の粒を持って体勢を上げる。ビクトリーっぽい奥のホールドを持ったけどこいつも小さな粒だった。

抜けないように祈りながら必死で粒に指を押し付けてさらに体勢を上げる。もう一回手を出したけどまだどガバじゃなかった。

頑張って足を上げて、ようやく安心。

必死でマントル

これにて完登。ダメ元のラストトライだったけど集中して完登することができた。

1時間半くらいで登れたことや序盤を難しく登ってたので、たぶんお買い得な二段だと思うけど素直に嬉しい。

片付けして撤収、車を返して、空港で四万十ポーク丼を食べて帰宅。

高知ラスト飯。満足。

今回の旅行は美味いものも色々食べられたし温泉も色々、登れた課題もたくさんでとても充実した。

またすぐにでも行きたい旅行だった。

この日の成果

  • Shape Shifter(初段)
  • グリム(二段)