即位礼正殿の儀で祝日となった10月22日 火曜 の前後を有給とって3日間の小川山旅行に行ってきた。
初の小川山、初のテント泊キャンプだった。 前の週に猛威を振るった台風19号の影響はほとんど無く、(中央道は直前まで閉鎖されていたけど前日くらいに開通していて、現地も倒木らしき木は見つけたけど大きな影響はなかった)普通にクライミング出来そうな様子だった。
初日
ファンタジー岩
最初は同行したNくんの希望でファイナルファンタジー(二段/v9)があるファンタジー岩へ。(写真を全然とってなかった)
前日くらいまであまり天気がよくなかったせいか、岩は少し湿っていて、触らない部分は苔まみれだった。
ひとまずアップしつつモルボル(初段)をトライ。早速猫パン。死亡。指先の甲側にテーピングをして仕切り直し。 他のみんなも猫パンしまくっていた。
いきなり初段を触っても出来ないだろうと思い。端っこにあったゴブリン(3級)を荻パンで超速成長中のGくんとトライ。
これもなかなか悪くサクッと決められなかったが、死ぬほど右手を引きつけヒールをかき込んで完登。
あとからHくんも参戦。GくんHくんでゴブリンをやっていた。
体も温まっていい感じになったところで再度モルボルに挑戦。
甘いカチをティッシュプルでしっかりフィットさせ、何度かトライするうちにリップが止まるようになってきた。
でもその後がなかなかうまくいかず、一旦ベヒーモス(1級)とファイナルファンタジーに浮気することに。
まずはファイナルファンタジー。
Nくんは以前小川山にきた時に惜しくも敗退したそうだったが、この日は核心のカチが少しかけていてやりやすくなっていたそう。
それでも激ワルで苦戦。自分も核心がさっぱりできない。
そうこうしていると核心のカチが持つたびにポロポロ崩れ、真ん中の結晶がごっそりとれてしまった。こういうのってちゃんと報告したほうがいいんだろうか.....
結局自分は諦め、Nくんは欠けた部分より下を左手でカチって上部を右手でカチるマッチムーブで再トライしていた。 が最後まで成功せず、この日も敗退となった....
次はベヒーモス(1級)をトライ。
スローパーピンチが全然持てない。すっぽ抜けて吹っ飛ぶの繰り返し。
途中、Iくんがスタートのガバにキョンして右手出しでリップのスローパーを止めていたけれど、自分のリーチでは届かなかった。
結局数打ちゃあたる方式で頑張って完登。なかなかに悪かった。
そしてそろそろ移動しようかといった雰囲気が出てきたところでモルボルに再挑戦。
リップ部分の粒を止めるまでのムーブは結構安定していたが、左手も何もないようなスローパーにあげたあと足が全然見えない。左手の位置もよくわからずこの辺りで何度かフォールした。
地上できちんとオブザベしなおし、置いている左足の真上にガバがあることを確認。ブラインドの状態でまっすぐ右足をあげ、勘でガバを踏んで攻略した。踏み外したら花崗岩にアゴを削り取られるところだった。
流れ岩
その後は石楠花歩道エリアへ移動。Iくんは忘却の河を希望していたが染み出しでビショビショだった。諦めて流れ岩へ。 まずは流れの中に(1級)をトライ。 せっかくだからオンサイトトライをすることにした。
オブザベで踏もうと思っていた足は思っていたより悪く、踏み外して落ちそうになったけどなんとか踏ん張り、少し近くの窪みに足をかけリップへデッド。スタートに足をあげてマントルの姿勢に入ったが何も掴めない。木がすごい邪魔。落ち葉も邪魔。頑張って落ち葉を吹き飛ばし、かかりそうな場所に手を伸ばすが届かない。無理やりマントルを返そうかとも思ったけど恐怖で踏みとどまった。で、なんとかスローパーに手が届かないかと考えた結果、スタートのガバを足マッチして少し体を高くすることでギリギリ届かせることが出来た。リーチが足りないと出来ないムーブだろうし女性はさらに怖いんだろうな...
続けてNくんも2トライくらいで完登。HくんGくんはマット1つでいいとのことだったので、段差を降りて大いなる河の流れ(2段/v9)をトライ。
だがこれがめちゃくちゃ悪い。それぞれのムーブがなんとかなっても強度が高すぎて通せない。N君は早々にバラせていたが自分はスローパーからガバに降りるムーブが単体でも出来なかった。
ここでGくんとも合流し、スローパーからスタートして直上する流れる(3級)を触ったがこれもめちゃくちゃ悪い。youtubeの動画をあげてる人がいたが、コメントには小川山最難の3級と書かれていた。余裕で1級かそれ以上の難易度だと思われる。
ここでみんな深夜移動の疲れで力尽き、夕食の準備とテント設営を行うことにしてこの日のクライミングは終了となった。
2日目
この日は深夜から大雨で当初から登らない予定だった。というか、深夜の大雨でテントが浸水し、慌てて車中泊に変更、体が伸ばせなくてバキバキの状態で9時すぎくらいまで寝てから朝ごはんとなった。
前日の疲れを癒すため、みんなで観光することになった。
まずは温泉へ。名前も場所も忘れたし写真も撮ってないから紹介出来ないけど、露天風呂がいい感じに温くて気持ちよかった。
昼はIくんの希望でほうとうを食べた。ぶっとい麺が食べ応えあるし、野菜もたっぷりで本当に美味しい。うどん大好きなので毎日食べてもいい。
2日目は午後には快晴となっていたものの、観光で夕方になってしまったのでクライミングは完全レストとして、夜も焚き火でバーベキューを楽しんだ。
3日目
ビクター岩
最終日はまずビクター岩へ向かった。なるべくたくさん登りたかったので6時前に起床。バナナを朝食にそそくさ移動した。
ビクター岩のrampage側は台風か前日の大雨のせいか、川になってしまっていて取り付くことは出来なかった。 とはいえあまり登るつもりでもなかったのでさっさとビクター側へ移動。
なぜかみんなでラジオ体操をする流れになって体を温めた。一瞬温まったけど全然アップ足りてなくてしばらくみんな震えてたw
とにかく登らないと温まらないし、まずはコンケーブ(3級)を触る。マントルが怖かったけど問題なく完登。2撃くらいだったと思う。
NくんIくんと一緒にビクターを触る 。けれど、スタートがいまいち良くなくてなかなか初手が止まらない。逆に初手が止まればあとはなんでもなさそうなのに。
だんだん日が高くなってきて暖かくなってきたくらいのタイミングでようやく初手を止めることが出来た。そのまま完登。やっぱり初手以外は簡単だった。
その後NくんIくんはThe two monks(2段/v9)をトライ。GくんHくんは一足先にテントの撤収をしにキャンプ場へもどり、自分は三日月ハングをトライ。
The two monksでも使う一本指ピンチがかなり悪くてなかなかリップを止めることが出来なかった。下部も若干緊張感があり、保持力を吸われる。 リップ取りは上手い人はある程度スタティックにいけるみたいだったけれど、結局自分は一瞬両手が離れるデッドで無理やりリップを止めた。 このあたりでタイムアップ。NくんIくんもThe two monksは敗退してた。
林の中エリア
小川山トリップ最後はやはりボルダリング三大クラシックのエイハブ船長を触りたかったので、自分の希望で林の中エリアを散策しつつクジラ岩に行くことに。
でも未だ成果ゼロのGくんのために一旦Iくんおすすめ(じゃなかったかもしれない)のプーシェ(3級)がある岩へ行くことに。
自分はウイスキーボトル岩の課題を見たり、穴プーシェをノーマットトライしたりして遊んだ。(めちゃくちゃ心配されてしまったのでノーマットは封印しようと思う。)
Hくんは僕がウイスキーボトルを見に行ってる間にプーシェをフラッシュしたらしく、後で動画をみせてもらったが余裕そうだった。
Gくんは1時間くらい頑張ってヒールから立ち込み、リップのスローパーに手を伸ばすところまでいったけれど惜しくもフォール。そこで力尽きてしまいその後もトライしていたが高度はあがらずギブアップ。
最後にみんなでクジラ岩へ。
まずは穴社員(3級)をオンサイトトライ。思いっきりムーブを間違えて散々苦労した上、リップの位置を間違えてフォール。オンサイト失敗。他のパーティで完登した方のムーブを参考に再度トライ。完登。全然楽だった。
僕が穴社員をやっている間にIくんがエイハブ船長を完登。通算6daysかけた集大成となった。
続いて自分もトライ。Iくんのムーブを丸パクリしてフラッシュ。有名課題のフラッシュだったのでかなり嬉しかった。
続くNくんはマントルで足が抜けてやばそうなフォールをしたけれど、その後慎重に登り無事完登。
最後にIくんHくんGくんは穴社員をトライし、僕とNくんは穴社長をトライすることにした。
正直細かいポッケ系は苦手意識があったので触るつもりはなかったが、思っていたよりは高度をあげることが出来た。
それでも核心部には到達することが出来ず、その手前の悪いポッケピンチ?取りが一度も成功することはなかった。
ここでタイムアップ。最終的に自分は1級を2日間で5本と初段1本登る大収穫となった。
運転をしてくれ、キャンプ道具と撮影もしてくれたGくん、現場の案内や夜ご飯とテントの設営をテキパキこなしてくれたNくんHくんIくんありがとう。
自分は最後まで好き勝手登ってた感じになっていたので、今度のキャンプには何か道具を買って行こうと思う。