お登りさん日記

ほぼ岩の記録。課題のネタバレはがっつりするので悪しからず。

水際カンテが登れた日

瑞牆の翌日に御岳に行った。前日の嘆きの壁で指皮はあまりないのでエンクラ。

普段はジムクライマーのPくんとカチ克服のためトレーニング中のHくんを誘った。

お目当ての課題があったわけじゃないので二人が行きたい岩場についていくスタンスで行った。

マミ岩

Pくんはまだ岩に慣れていないのでまずはマミ岩へ。ここが初岩の人も多いと思う。

アップでみんなで一番左の6級をトライ。難なく全員完登。

次はその隣の4級。でもトポに書いてあるスタートホールドがめっちゃ悪い。ガチャっとした外径ホールドを右手で持ってツルッとしたアンダーラップが左手。昔やったときはこんなの持った覚えない気がした。というか、後からきたパーティーでこれでスタートしてる人はいなかった。

なんか悔しいので頑張ってこれでスタートした。スタートできればあとは普通に4級。PくんHくんもこのスタートで挑戦していたけど出来なさそうだった。

最後はその隣のマミ岩中央SDの2級。いつもアップで触って出来ないで終わる地味に因縁の課題。

1便目は持ちどころを間違えて落ちたが、あっさり2撃。長年の戦いに終止符を打った。

とはいえ、初めて触った時は全然出来なかったはずなので多少は成長しているらしい。よかった。

アップできただけでみんな特にお目当てはないのでささっと移動。

忍者返しの岩

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人が多すぎて顔を隠すのが大変。

なんだかんだチッピング事件とか台風とかで足が遠のいていた忍者返しの岩。

一度夕方に訪れたくらいなので結構久しぶりな感じがする。

一時期は閑散としてたけど最近はかなり活気が戻ってきたと思う。

特に下地の岩が埋まって怖くなくなったおかげか素登りがすごい人気だった。

自分は蛙を狙っていたけれど、前日の登りであまり本調子じゃないし、できればワンデイで3段を落としたかったのでこの日は見送ることにした。

変形忍者返し

なので横の変形忍者返し(初段)をトライ。この課題も下地激上がりの恩恵を得てスタートがしやすい。

PくんとHくんも一緒にトライ。

忍者返しのスタートに足を置いていたけれど、ここがいまいち突っ張れなくて初手で剥がされて落ちる。

PくんHくんも同様に剥がされて落ちる。

しばらく苦戦していると他のクライマーがさらに奥に足を置いて初手を止めているのを見せてくれた。

マネしてやってみるがこれもリーチがうまくはまらずに出来ない。

そこで忍者返しスタートの左側に足を置いてみることに。右側よりも自分側にホールドが傾いているので踏めるといった算段。

これが自分には正解で、初手をとることに成功。そのあとは忍者返しと同じ。と思っていても意外と疲れる。ちょっと緊張しながらもそのまま登ることができた。

登り終えたあとはPくんとHくんの応援をしながら写真を撮ったりして過ごした。

Hくんはその後、素登りを打ちに行き、後日の完登を確信していた。(この日は腿を痛めていたらしく、ヒールができなかったので様子をみたといった感じだった)

そんな感じで昼になったので東峯園へ。大抵いつもここでみそラーメンを食べる。歩き回るしクライミングもするのでラーメンを食べても実質ゼロカロリー。

東峯園のあとはマウンガでお買い物。クライミングパンツでいいのがあれば欲しかったが、サイズ違いなどでゲットならず。

Hくんはグラミチのイケてる七部丈のパンツを見つけて購入していた。発見、試着、購入まで一撃で突破。すごい。

午後はグレードの幅が広い溶けソフへ。

溶けたソフトクリーム岩

お腹一杯でめちゃくちゃダレたけど、とりあえず凹角右からトライ。ここも下地激上がりだったが、台風の一ヶ月後くらいにきた時はスタートも埋まっていたのでこれでも結構下がっているんだと思う。

難なく完登。と思ったけどリップ手前が何もなさすぎて結構必死こいてスローパーを保持していた。

Hくんは結構ダラダラしてたけれど、ぬるりと凹角右のトライを開始、ぬるりと再登完了していた。グラミチパワー。

Pくんもそこそこ打ち込んだ末に完登。僕は自分のトライに集中していたのでよく見れていなかったけれど、彼は大抵僕が見ていない時の完登するので見られると弱くなるのかもしれない。登れた証拠を残せないタイプのクライマーだな。

これで体がまた温まったので水際カンテ(二段/v8)をやることにした。

水際カンテ

溶けたソフトクリーム岩はよく来るけど、いつも水際カンテはスタート意味わからんといってまともに打たなかったので集中してトライするのはこの日が初めて。

左手スタートは若干窪んだシワ。右手は....よくわからない。適当に白くなっているところを頑張って抑えることにした。

コンプレッションで頑張って右足をあげるが、この足がだいぶ悪い。全然上がらない。しばらく岩を撫でるだけの時間を過ごしたけれど、またここでも他のクライマーが2ミリくらいのホールドに左足を乗せてスタートしているのを見せてくれた。

全然気づかずに右足からスタートしていたのでこれはと思い真似してみることに。でもこの足も小さすぎてすぐに抜ける。たまに乗れるのでこのまぐれをまつ感じになった。

しばらくスタートでピョンピョンしていたらなんとか滑らずに止まることができた。そのまま初手、、を外してフォール。

外さなければ持てそうなのに狙いにくい。というか、足が悪くてうまく狙えない。カチも弱いけど足の保持力はもっと弱いかもしれない。

一応外したトライで正しい場所はわかったのでまたスタートのまぐれ待ちでピョンピョンタイム。

次にスタートできたトライで初手も無事保持できた。が、その後がなにもわからない。わからなすぎて適当に一手出すもフォール。むずい。

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動画でみると左足が何に乗っているのか全然わからない

次のトライもまたスタートができた。安定しているかもしれない。そのまま初手を止める。かかってる気が全然しない足を信じて勘で一手出す。ホールドなんか無いが、手のひらでカンテを抑えてパワーで耐える。その後もなにもない。結局少しずつぺたぺた上がって、マントルもまっすぐディップスで返して完登。めちゃくちゃ泥臭く登ったけど、歴史のある課題を登ることができた。なんとなく感慨深い。

でも、遥と遥エゴは1日くらいかかったので、水際カンテの方が幾分登りやすいと思う。

その後は溶けソフの段モノコンプリートを狙ってソフトトラバース(初段/v7)をトライ。

ソフトトラバース

正直この課題は手がはっきりしているのでそんなに大変じゃ無いだろうと思っていたが、以前きた時もムーブが全然わからずに敗退している。

今日は解決出来なかった序盤は先にいたパーティーのムーブを参考にして、高い位置まで上がってから降りるムーブを選択。確かにこれならできる。が、その後も足が悪く、全然進まない。

その後しばらくトライしたが、足がすっぽ抜けて膝を強打、悶絶、その後のトライでビビって乗れなくなる。

痛みが引くまでビビリ続けたが、おかげで足をクロスで踏み換えるムーブを発見して先に進むことができた。が、またそのあとも足がわからない。岩初心者か???

結局最後まで見つけられず、敗退。。

フットホールドを見つける技術も足の保持力も足りないことがわかった。

成果

完登

変形忍者返し(初段/v7)、水際カンテ(二段/v8)

敗退

ソフトトラバース(初段/v7)

反省点はあったけれど、水際カンテを登れた嬉しさの方が上回った1日だった。