恒例の秋ロックトリップ、毎年小川山だったけど今年は頑張って四国まで行くことになった。
メンバーもいつものメンバー、三連休に有給をくっつけて3泊4日。
8月に早割で飛行機のチケットを購入、宿はI田くんとH部くんが決めてくれた。
ということで1日目から振り返る。
1日目
羽田に7時ごろ発の飛行機で出発。1時間ちょい飛行機に揺られ、高知空港到着。
そのままトヨタレンタカーで予約していたプロボックスを借りる。
こいつなら安いしルーフキャリアなくてもマット3枚乗せて旅行の荷物も乗せられる。乗り心地は期待しない方がいい。
あと車内のスピーカーの音質がかなり平成だった。音質どうでもいい派の自分でもわかるクオリティ。一周回って味がありますね。
支度してまずは定番、百と八つの流れ星の岩に向かう。
百と八つの流れ星
高知空港から車を飛ばし、途中に朝マックをいただき、11時半ごろ到着。
前回同様、お好み焼き屋の駐車スペースは閉鎖されており、少し先の加領郷漁港の駐車スペースを使う。
駐車スペースからは15分くらい歩く。
なんか記憶よりデカい。下地も記憶よりだいぶ悪い。しかも干潮直後なのに水がギリギリのところまで来ていた。
どうやら下地が台風で1mほど下がったらしい。
いそいそとマットを敷いてトライ。
序盤のガバホールド、微妙に高くて地ジャンでスタート。
ノーアップなのでハイステップがすっぽ抜けそうで怖い。というかスコスコ抜けてた。
ビビりすぎてカチまで到達できず撤退。みんなも同じ高度で撤退。全員チキン。
何度かやってどうにかカチまでは到達。でも次の左カチに出ないと右カチが効いてこないので、ビビって全く出せない。
結局3回くらい覚悟を決めたトライをして右カチまで上がったところで撤退を繰り返して敗退。
2年前は体感初段あるかないかくらいっスね(笑)とか言ってたが、今回は怖すぎて体感二段。
I田くんは2、3級とまで言ってた気がするけどバッチリ敗退してた。
まあ高知まで来て1課題目で怪我してもつまんないので無理はしないということで。(言い訳)
噂によると初登時は下地が下がった状態で登られたそうなので開拓者のメンタルはスゴイ。
まだ13時過ぎくらいだったので次の岩場に移動。
ファナティシズム(初段)
わかりにくい細い道から集会場の裏に車を止めて、ファナティシズムとかがあるエリアに来た。
ファナティシズムは黒潮ボルダーの名課題の一つ。波打ち際の狭い下地で上部が核心のこれまたメンタル系。
潮が満ち始めていたので下地にどんどん水がかかり始めていた。
とっとと登るためにマット一枚敷いてトライ開始。
スタートは手も足もガバ。斜めガバカチとガストンカチをつないでガバクラックに上がる。
ここからの一手が遠くて悪い。そして下地は浅い海、水底は岩。またしてもビビって撤退。海ボルはこんなんばっか。
シワシワ系の岩なので足が毎回決まらずシークエンスが安定せず、この後しばらくハマる。
水位はどんどん高くなっており、自分のマットは波を浴びて水が滴るレベルに濡れ始めていた。
覚悟を決めたトライで再び上部のカチまで届いた。今度はグッと握る。
右手と左手が同じ方向を向いたホールドを持って体が伸びきっているので開かないよう体幹で頑張って耐える。
次がガバなのはわかっていたが、ビビって途中の悪いガストンカチを中継してしまった。
体がめちゃくちゃ開いたが、落ちたらアウトなのでフルパワーで耐える。
なんとか耐えて、ガバへデッド。ここでやっと声が出せた。
そのままマントル。緊迫したパートからの開放感、最高の一本でした。
大満足の登りができた。
僕が登ってあと3人はこの課題はパス、I田くんはトライ続行。
どうもリーチが合わないようで核心のガストン取りは僕と同じムーブができないらしい。
デッドで止めるムーブを結構なマシンガントライで練習していた。
数十分の練習ののち、気合の入ったトライで核心取りに成功、そのままかなりギリギリなデッドでガバ取りも成功。
ほぼ剥がれてたのに謎に耐えていた。そのままマントルを返してI田くんも無事完登。めでたい。
マットもビシャビシャになり始めていたのでここで終了。
ちなみにマットの中身はウレタンをビニールが包んでいたので多少濡れても大丈夫そうだった。
夕方になり始めていたのでそのまま1時間程度車を走らせて春野漁港へ。
松風(1級)
こちらも高知定番の課題。僕とI田くんは完登済みなので応援しつつ再登する流れ。
前回はクロスムーブで登ったので今回はデッドムーブで登ることにした。
みんなもなぜかデッドムーブで挑戦。クロスの方が楽だよと話したが意味わからん扱いされてしまった。
とりあえず応援しつつみんなの応援をしたり写真を撮ったりする。
トライ中、G藤くんが落下時に小指を突き指したらしく負傷。G藤くん、この日他にも不運なことが続いており、厄日の様子。
H部くんがまず完登、続いてG藤くんが突き指を我慢して気合の完登、さらにN山くんも中指負傷中だけど耐えてなんとか完登。
みんな登れると平和でいいですね。
僕も1回外して2回目のトライで完登。デッドのはずが全く足が残せず完全にランジになってしまったけどどうにか耐えた。
ここで日が暮れたので、宿にチェックインしてひろめ市場に向かう。
夜
夜はひろめ市場で鰹のタタキを食べようと思ったが、三連休初日ということもあってかかなり混雑しており、五人は座れず。
近くの黒潮市場に行ったら席が空いていたので、そこで鰹のタタキ丼やウツボの天ぷらを食べた。
鰹はめちゃ分厚く切られており食べ応えもあってやはり美味しい。ウツボは今回初めて食べたけど、肉がプルプルでかなりうまかった。
宿に帰って二次会、I田くんがベロベロになるまで飲んで就寝。
2日目
この日は昼から天気が悪い予報だったので、早起きして午前中だけ西之川で登る計画を立てた。
が、I田くんが酔いすぎて起きれず、8時半ごろ起床。かなりうだうだしてから近場の日御子に行くことにした。
9時半くらいに出発して11時ごろ到着。
神隠し(初段)
I田くんの希望で神隠しの課題がある岩に来た。
写真だけ見た時はデッドエンドより2周りデカいくらいかなと思ったが、それより遥かにデカかった。
周りの探索を少ししつつ、時間もないのでさっさとトライ。
意外と初手、2手目から遠い&パワフルでそこそこ難しい。
2手目からはガバを繋ぐが、中間でカチからどガバにデッドするパートがあり、そこが核心らしかった。
どガバはフチが鋭利で結構痛く、ランジとかは厳しい雰囲気。
だけど早い段階でN山くんがヒールで距離を稼げることを発見。
真似してみたらこれでバッチリ止められることがわかった。
H部くんは早々に諦めていたが、G藤くんは各パートは出来る感じ。
N山くんは指が限界とのことでここでリタイア。I田くんがなぜか左カチがめちゃ苦手らしく、ガバ取りに苦戦していた。
デッドができることがわかった次くらいのトライで上部まで到達、どうもあまりトライされてないみたいで上部のガバは砂利が溜まっていた。
登りながらポイポイ落としてさらに上に突っ込んんだが、ここでヌメって撤退。腰つきチョークを持ってこなかったのが悔やまれる。
その後は精彩を欠いたトライを繰り返してしまい、いったん軽くレスト。
雨が強まってきていたので完全には休めなかったが、マッサージガンで回復させることができた。
そこから集中してラストトライ。
下部のパートは無事に突破。足が地味に悪いがちゃんと踏めた。
問題のデッドも成功。あとは上部のみ。
一度探ったおかげでデッド後のガバパートはスムーズに抜け、リップ取り。
思っていたよりもリップが悪く、保持できない。いろいろ探ったら頂点のところが持てた。
そこから這い上がり、マントル体制に入るべく手を進めるが、雨でホールドが濡れていて保持感がよくわからない。
恐ろしくて手もヌメりはじめ、ジリ貧の状態。顔はリップの上に来ているので下地も足も見えず、南無三で落ちるか意を決して突っ込むかの二択となった。
この時点で6mくらいの高度にいて、この高さから落ちたことがないので落ちるとどうなるかわからない。
覚悟を決めて濡れたホールドをデッドでつないでいく。最奥のガバにぎりぎり届かなかった時は死ぬかと思ったが、なんとか滑らず耐えて再度デッド。
今度は届いたが、足が全く見えなくて右手が離せない。多分何か踏んだなという感触だけを頼りにしてマッチ。これで一安心。注意してマントルを返して、無事完登。
ミジララテスタより怖かったかもしれない。ミジラは怖すぎて背中が冷たかったが、こっちは怖すぎて呼吸がヒューヒュー言っていた。
本当にそういう怯え方ってするんですね。ファナティシズムは最高だったけどこっちはもうやりたくないかも。
アドレナリンでガタガタ震える足を押さえながら降りてきて安堵のグータッチ。
雨も強まっていたので急いで撤収。
午後
まだ14時くらいだったので、昼飯にしようということでご当地チェーンのゆうゆうに行った。
ご当地版夢庵みたいな雰囲気のちょい良い和食料理屋らしい。
twitterでご飯に垂直に刺さった天ぷら丼があるのを見かけたが、この日はどうやらやってない様子。
代わりに天ぷらうどんをいただいた。
その後は温泉に入りにはるのの湯へ。
しかし洞窟風呂は故障中で利用できず、メインの風呂も設備故障でめちゃぬるい。砂風呂はコロナ感染対策で休止中。
なので一応100円引きされていたけどいまいちで残念。
どうも設備の修理は情勢的に予定より時間がかかってるらしい。世知辛い。
その後は宿で休憩して夜飯。
再びご当地チェーンということで今度は豚太郎。
秘密の県民SHOWで紹介されたらしく、とんかつラーメンとかいうラーメンにとんかつが浮かんでるメニューがある。
他にもラーメンに餃子を入れた餃子ラーメンや、ラーメン屋のはずがお好み焼きまで売ってたり面白系の店だった。
どうやら店舗によってメニューはちょいちょい変わるらしい。
量は並でもほかの大盛りくらいあり、大盛りはフードファイト状態。
味は意外と濃くない味噌ラーメン、とんかつは衣を纏ったチャーシューだと思うと意外と普通な感じ。
おもしろいので一見の価値はあるかも。
この日は早めに就寝。3、4日目に続く。
成果
完登
敗退
- 百と八つの流れ星(ungraded)