先週末、連日の雨の合間を縫って久しぶりに晴れたので野猿谷に行ってきた。
メンバーはIくん、Tさん、Kくん、Kくんの友達のOさんの5人。
道中、かなり道が混んでいて現地には10時前くらいに着いた。手前の駐車場は満車。それでも奥の駐車場はまだ空きがあった。
目標は僕は特に希望がなかったので、Kくんの希望で遠い猿撃つうるさい音(初段)がある9番(シカ)エリアへ。
どうでもいいけど、野猿谷のトポはエリアが番号になってて微妙に覚えづらいのでモチーフの動物の名前で呼びたい。
アプローチは5番(ネコ)エリアの奥から、経由で6番(フクロウ)エリアの1オーバーロードとかの岩があるあたりを渡渉した。
後でわかったけど、盃の岩のところも渡渉できて、こっちのほうが楽だったかもしれない。
このへんの渡渉ポイントは増水とかの状況次第だと思われる。
渡渉した後もそこそこアプローチがしんどい。遠くはないけど汗だくになった。あと滑落注意な場所もちょくちょくある。
9番(シカ)エリア
エリアに着いてそこそこ手前にダブルクラックの遠い猿撃つうるさい音の岩がある。
でも今回は滲み出しでビショビショだった。二日前の朝までどしゃ降りだったから仕方ない。
諦めてこの課題はスルー。
もう少し奥に行くと、オメガマン(初段)とか、窮鼠猫を噛む(二級)とか、猿の腰掛け(初段)とかが集まった場所につく。
このへんの岩は全て乾いていた。クラックはやはり乾かないんだな。
とりあえずアップにと、小丸(3級)からトライ。
スタートも足もいいけど、途中のホールドが痛めのカチで飛ばしかクロスでガバを取ったら終了という内容。
あと凹角の左側の足は痒い所に届かない感じ。
恒例の悪め級課題。そして悪め級課題に必要以上に苦戦する僕。気持ちが入ってなさすぎて雑にしか保持できない。
僕か苦しんでるとKくんOさんも参戦してくれた。そしてみんなで苦しむ。
アレコレ考えて、最初のちょい痛カチより上の甘カチに送れることを発見。これでなんとか突破した。
6,7トライくらいしたかも?さすがは野猿谷。級に容赦がない。そして僕、級への手抜き癖が抜けない。
なんとか一抜けしたので、ランジバージョンのとび丸(1級)をトライ。
こっちは初手のカチから左側へは行かず、右側のリップにランジする内容。簡単にした千里眼みたいな感じ。
下地に小さく飛び出た石があり、これがプレッシャーを放って来る。
びびって跳びきれず、一度ちゃんと石の上に落ちたが、足首が頑丈だったおかげで捻挫しないで済んだ。
流石に危ないとTさんがR3のマットを貸してくれた。安心度100億倍。
おかげでこの後2トライほどで完登。メンタル核心であった。
この後Kくんも小丸、とび丸共に完登。Oさんは180cm近い身長が邪魔して苦しそうだった。
アップどころか指皮が終わりかけてたが、そのまま隣のオメガマン(初段)をトライ。
先にやってたIくんはめちゃ苦しんでいたが、2手しかないしコンプレッション系だし得意なやつだろ〜とそこそこナメてかかる。
が、ちゃんとクソ悪い。初手のちょうどいい距離感のところが1番外径している。
頑張れない悪さなのでさらに少し上を取りに行くんだろうけど、いまいち気分が乗らず。ちょっとトライして敗退。
Iくんたちは直ぐそばの猿の腰掛け(初段)に移動。
僕は三狐神(さぐじ)(初段)をトライ。
見た目は死ぬほどデッドかキャンパでリップ奥に届かす感じに見えて、割と簡単そうと思ったのだが、そんなことはなかった。
まずスタートが結構高い。背伸びしてなんとか届くくらい。
そこからスローパーを叩いて、キャンパ。。。はありえないと即座に悟り、マントリング。
花崗岩らしいフリクションを押さえつけまくるマントルだが、結構怖い。
スメアも張れないので体勢も安定しない。
マントルしかないから疲れるし何より暑い!この日の最高気温は28度らしい。4月とはなんだったのか。
これも結局すぐに萎えてしまい、猿の腰掛けに合流。
こちらは一転して手数が多めで色々考える系。トライせずに頭の中で進められるから疲れない!暑くない!
けど結局登れず。課題が多すぎて目移りした結果全部に集中できなかった。
KくんとOさんがシメに窮鼠猫を噛む(2級)をふたりとも一撃して移動。
窮鼠猫を噛むはでかいし結構内容もいいらしい。今度やろう。
昼過ぎになったので移動。Iくんの希望で今度は6番(フクロウ)エリアの盃の岩を目指す。
盃(初段)& ハサマリング
細い道を通って、橋の方まで戻る。9番へのアプローチ、落石や土砂崩れがあったら消滅しそうで不安になる。
橋から近くのところまで戻って、盃の岩に到着。
こちらもフットホールドはビシャビシャ。 さらに虫。そして直射日光。何かの修行?
でも手は乾いている。フットホールドはタオルで拭いてトライすることにした。
みんなが早速トライ。僕はちょっと疲れたので休憩しながらみんなの偵察を見させてもらう。
スタート、ツルッとしたピンチ。すっぽ抜けそうで抜けない。そこからドガバ、足を上げて、ガバポッケにデッド。
まずはこのポッケまでが最初の関門らしい。
そこから左側のクラックをめちゃ握って、後は遠いリップ。
クラック保持はそこそこ高いしすっぽ抜けそうでメンタルにプレッシャーをかけてくる。
みんな触るけどムーブは起こさず降りてくる。
僕もぼちぼちトライ開始。
スタートらへんは教えてもらったので安定して突破。
ガバポッケへのデッドも相性が良かったみたいで一発で出来た。
問題のクラックカチ。意外とかかりは良いが、いかんせん暑くてヌメる。
そこからとりあえず足を上げてみたもののビビってフォール。
ビビったものの、コンディションの割には登らせてくれそうだった。
ちょっと休んで、今度は完登するつもりでトライ。
ポッケまではススっと進み、カチ取り。信じて握る。
足を一段上げて、右手をガスカチに中継。
そしてリップへクロスデッド、した瞬間に左手がすっぽ抜けた。
幸いまっすぐマットに落ちることが出来た。
でも猫パンはしっかりやらかした。もはやこれも恒例。
血が止まるのを待ちながらレスト。
あと暑すぎるので木陰に隠れる。
落ちてもやばくないこともわかったところで、3度目の正直。
クラックをめちゃ握る。足を上げて、ガストンを中継。そこから送りでクロスデッド。
微妙に浅かったが、止められた。
安堵してマントル、ホールドを見失う。
死ぬかと思ったがTさんがアドバイスをくれてなんとか完登。
ヌメッたリップでホールドを見失うと絶望感がすごい。
ともあれ初段ゲット。高いからナメてかかっちゃいけないけどこれはウェルカム初段だと思う。
その後はみんなの応援。
夕方になってきたところで、ハサマリングしてなかったことを思い出したので対岸にあるマジカルナンバー7 (3級)をやることにした。
ハサマリングはこれが人生初。
まずはスタート。高くて挟まりにくく、これで浮いても動けなくない!?といった感じ。
むりやり足を上げて、腕で突っ張って離陸。あとはズリズリしたり手で押したりして立ち上がる。
立ち上がれたら上部のガバに届く。あとはそのままリップまで伸ばしてマントル。
めちゃもがいてなんとかフラッシュ。面白かった。
アプローチもかなり近いしこれはおすすめ。面白かった。
ぼちぼち17時くらいになり、帰るかと思ったが、最後に冬現境をやるというのでついていく。
冬現境(初段)
僕はこの課題は前回来たときに登ったし、もうクタクタだったので応援のみ。
KくんとOさんが最後の追い込みをかける。
案外ここの岩は滲み出しが少なく、コンディションは悪くなさそう。
前はマントルの下は水だったが、誰かが下地を作ってマットを敷けるようにしていったらしい。
個人的にはダメではないと思うけど、流れが堰き止められた箇所の川の水がめちゃ汚れてたのだけ気になった。
とはいえダメとは思ってないので汚れた水を少し流してから下地は使わせていただく。
その後はひたすらスポットしたり写真を撮ったり応援したり。
ふたりともランジ部分に苦戦していたが、最後の力を出してKくんは右抜けの1級を完登!
Oさんは左抜けの初段を頑張っていたが、既に力尽きていた。Kくんももう何も残っておらず、初段の方は敗退。また次回ですね。
19時ちょっと前に撤収。帰りはすた丼を食べて帰った。めちゃくちゃ歩いたので多分プラマイゼロのはず。
成果
- 小丸(3級)
- とび丸(1級)
- 盃(初段)
- マジカルナンバー7 (3級)
敗退
- オメガマン(初段)
- 三狐神(初段)
- 猿のこしかけ(初段)
敗退した課題はどれもそこまで打ち込めてないのでそのうち再挑戦しに行きたい。